おおぎや整形外科

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内科
MEDICINE

内科

呼吸器内科、アレルギー内科が専門ですが、傍らで生活習慣病や腹痛、めまい、頭痛など様々な症状に対して診療してきました。地域の皆さんの健康管理に役立てれば幸いです。
はじめに私が普段どんなことに重点を置いて診療しているかを、その他各症状へのアプローチおよび呼吸器などでよく見る疾患への考え方について簡単にご紹介しております。
ぜひ拝見いただければ幸いです。
※まだ飛べないところは編集中です…。

はじめに

 突然ですが、アナフィラキシーはどんな症状出るでしょうか。
そもそもアナフィラキシーとはアレルギーの重症バージョンみたいなものです。アナフィラキシーでは皮膚が赤くなる以外に、腹痛やふらつきなどが出るとされます。アレルギーで皮膚が赤くなるというのはみなさんもよくわかると思いますが、腹痛などはなぜ起こるのでしょうか。

皮膚が発赤するというのは血管の拡張が主体になります。下図のように血管が拡張すれば体内の血流は手足に取られてしまい、頭に血液が足りなくなったり、お腹に血液が足りなくなったりします。

そうすると『ふらふらする』『おなかが痛い』などの症状が出ることになります。
このように多くの病気は何が起こっているかわかれば説明できることが多いのです。

 近年はChat GPTのようなAI技術が発達してきています。
例えば『咳をしているけど、何の病気でしょうか』と打ち込めば病名は出してくれます。しかしそこから先の病気の絞り込みまではしてくれません(実際聞いたら5つ以上出てきました)。
そして『もう少し教えてもらえますか。それによって適切なアドバイスができると思います。』と回答してくれました。
正確な診断にはその『もう少し』が必要で、どんな『もう少し』を確認していくのかが大切になります。このページでは診断におけるポイントと、私がこれまで診てきた主な疾患に対するアプローチを紹介していこうと思います。

咳でお困りの方

 呼吸器の外来をしていると最も相談を受けるお話の一つです。咳は簡単に言うと気管支や喉などが刺激されれば出ることになります。よってなぜ出るのかを追いつつ、しっかり咳止めを使っていくことになります。
ただ複数の原因が重なって出ることや、原因不明のことも多いことから、辛抱強い対応が求められます。例えば風邪などなったあとは咳が1~2か月続くこともあるといわれています。


医療機関受診条件

  • 呼吸困難感悪化
  • 膿性の痰
まずは感染したかどうか
  • 急性感染症でも咳
  • よくなっても鼻汁や咽頭の痛み
    無くなっても1~2ヶ月は感染後咳嗽として続くことがある。
慢性
  • 気管支拡張症
  • 結核・非結核
  • 痰のチェック

 実際の外来では『原因を先に抑えたらいいのか』、『とにかく咳を止めたらいいのか』を考慮して治療方針を患者さんと組み立てる方針にしています(使う薬の種類、副作用の出方に差が出ます)。咳が収まったら、今度は薬なしの生活にできるかを考えていきます。もちろん中止方法についてもアドバイスさせていただきます。

喘息について

 喘息は厳密な診断基準がない病気です。世間一般ではヒューヒューゼーゼーしているのが喘息とお考えの方もおられると思いますが、咳だけの喘息、というのもあります。
昔は発作が起きたら救急で対応!という時代であり、今も発作で受診される方はおられますが、基本は発作を起こさないことが第一です。
そのため診療ではしっかりした吸入指導の他、発作を起こさないようにするためにはどんなことをしたらいいかをお伝えしています。


 費用はかかりますが、通常の喘息治療をしっかりやっても十分な効果が得られない方には抗体製剤が有効なケースがあります。

肺気腫について

 肺気腫はタバコなどにより、通常の肺構造が壊されることで起こる病気で、最も多い症状は運動時の息切れです。感染症などにも悩まされることが多い疾患であり、吸入薬を中心とした管理が重要です。
病気の本態としては肺がたばこの煙などの有害物質で破壊されて本来の能力を失うほか、気道に炎症を来すことにあります。このため吸うことができても吐けない状態になることが、苦しい原因になり、呼吸方法の指導が必要になります。

<肺気腫で苦しくなる2つの機序>

たばこによる直接の肺組織へのダメージ(左)と気道炎症を来して息を吐きにくくなる(右)、2種類の苦しくなる機序があります。
またChestという雑誌にも掲載されたようですが、インフルエンザワクチンなどの感染症予防も増悪抑制に役立っている可能性が示されています (Chest. 2015 Apr;147(4):894-942.)。
最近のTopicとしては重症の肺気腫に対して、気管支バルブ治療というものも選択肢になっております。ただ患者さんの治療対象基準が決まっており、気胸などの合併症もあるため注意が必要です。

間質性肺炎について

 間質性肺炎は下記のように、様々な原因によっておこる肺炎の総称です。
必要なことは
① 原因の特定
② 現状評価
③ 感染症予防、原因に対する対策
の順で行っていきます。
原因に関してはお話が重要で、採血は補助的、気管支鏡などの専門的な処置が原因をはっきりさせることもありますが、はっきりしないことも多いのが実情です(最初に推定した原因とは違う要因が上がることもしばしばあります)。

間質性肺炎
  • 特発性(原因不明)
  • リウマチなどの膠原病
  • 薬剤
    (どんな薬でも肺炎になることがある)
  • 環境
    (自宅のカビやダスト、トリなども...)
  • タバコ
  • アレルギー
    (過敏症性肺炎というアレルギーに関わる細胞による)
  • その他
    (職業関連や免疫関連のもの)

実際の診療所における対応としてはお話を伺ったうえで、CTや症状を見つつ、早期に紹介するかどうかを検討します。状況により線維化予防のための薬も治療選択肢になりえますが、副作用もありますので、必要に応じご説明します。

間質性肺炎?
レントゲン
CT
アヤしければ採血
などし含めて原因
check
評価
+
感染予防
生活指導
悪化 → 紹介
安定
← 時間経過ではっきり
  わかることもあります...

いびきでお困りの方/
睡眠時無呼吸症候群について

 そもそもなぜいびきは出るのでしょうか。簡単に言えば笛と同じ原理で、舌などが重力で低下して気道が狭くなれば音が鳴る=いびきとなります。

気道が狭くなれば酸素が低下する可能性があり、そのために体に悪影響を来す。これが睡眠時無呼吸症候群です。病気をもっと簡単に言えば睡眠中にたたき起こされているのと同じ状況になるので、熟睡できないから眠いし、夜たたき起こされるから休めず負担がたまるのです。

眠れていなければ居眠り運転につながります。このため上図のように無呼吸が強い人(AHIが高い人)は交通事故を起こしやすくなります。

治療のひとつであるCPAPという呼吸器の治療は不快感を自覚する方もいるのですが、とにかくしっかり続けていくことが重要です。当院では簡易検査から結果説明、治療における困ったときの対処法までサポートさせていただきます。

※Psychiatry Clin Neurosci. 2002 Jun;56(3):333-4.

花粉症について

 日本人の国民病ともいえる花粉症。薬が効けばよいのですが、飲んでも効果がイマイチ…。という方もおられるかと思います。アプローチとしては

  • 薬の経路を変えてみる:同じアレルギー薬でも構造式の異なるものなどを使用し、別の角度から介入してみる。
  • 局所投与してみる:塗り薬や点鼻薬などを併用し、ピンポイントな治療を心掛ける。
  • 身体を慣らしてみる:アレルギーとなる物質に身体を慣れさせる。

特に③である舌下免疫療法は従来のアレルギー物質を抑える治療とは異なり、『身体に慣れさせる治療』です。スギとダニに対する治療のみ存在しますが、80%程度の方に効果があるとされます。

ただそれらの治療の導入にはいくつか注意すべきポイントがあります。主なものとしては

・スギに対する治療はOff Season(非飛散期)から治療を開始、年内中には導入を完了する。ダニはいつからでもOK。
・治療開始から1か月程度は副作用に注意が必要。
・通常通りの花粉症への対応を行うことは変わりない⇒仮に慣らしてもスギの量が多くなればアレルギー症状が出現する可能性があるため、身体に暴露する量を減らす努力は必要。

舌下免疫療法は現在初期治療薬が供給不足となっておりますが、流通回復しましたら今後希望の方にはご相談させていただきます。

結核について

2023年8月 疫学情報センター

※2023年8月 
疫学情報センター

上記のように世界基準で見ても日本はまだまだ結核の罹患者が多いことがわかります。
結核は長引く咳とか、喀血(咳に伴って血がでる)などというイメージくらいで漠然とした部分も多いと思いますから、ここで少し整理しましょう。

まず結核の発症には大きく分けて2種類の方法があります。
※『発症』というのは感染して、その後病気として肺に影がでたり、症状が出たりすることを言います。感染しても結核が発症する確率は10%程度です。

  • 初感染型:誰かから感染し発症するタイプです。結核で肺にはっきりした影が出てくるまでは時間がかかるため、「どこでかかったかはわかりません」という方が多く認められます。
  • 内因性再燃型:難しい漢字ですが、要は「昔かかっていて、その時は問題なかったけど、身体が弱ってきたので出てきた」タイプです。

結核菌は自然治癒力で治ってしまうことがありますが、「死んだふり」ができるような菌であるため、身体が弱ってきたのを見計らい、発症してくることがあります。

発症初期は風邪や気管支炎と見分けがつきません。
このため「検診で引っかかっていたんだけど、病院を受診していなかった」「咳がずっと続いていたけど、病院にいくのが面倒で…」という理由で長期に受診しなかった結果、肺に大きな空洞までできてしまうことも稀ではありません。

発症しやすい方は以下のような方です:
・栄養状態が悪い方
・糖尿病のコントロールが悪い方
・免疫抑制者
これらに当てはまる方が咳や痰が2~3か月続く、というときは医療機関受診を検討されてもよいでしょう。

一番困るのは結核を放置し、痰から菌が検出されるようになると、患者さんは隔離入院しなければならなくなります。これは感染症法で決まっていることで、私たち医者がどうやっても覆すことはできません。
今までもそれにより職場に行けなくなるなどして、困られた患者さんをたくさん診てきました。結核は早期発見、早期治療すれば対応が可能な病気です。
長引く咳の時は早めにご相談ください。

私自身は結核を診療する専門医療機関で10年以上治療を担当しておりましたので、治療についての質問がある場合もご相談ください。

非結核性抗酸菌症について

近年問題になっている、慢性的な咳や痰を来す疾患です。
結核との違いをまとめると以下の通りです。

結核 非結核性抗酸菌症
ヒト
⇒ヒトにうつる?
×
治療期間 短い(最低半年) 長い(考え方によるが、少なくとも1年以上は推奨※)
放っておくと… やがて入院せざるを得ない 咳と痰で悩むことも多い
※国によってちょっと考え方が異なったりもするようです。

前項の結核とは異なり、原因となる菌はヒトからヒトにはうつりません
このため放っておいたら他者にうつして、痰から菌が検出されるようになって入院させられて…ということはありません。ただ治療が難しい厄介な菌であることには変わりありません(一部例外あり)。

なぜ厄介か、といわれれば

  • 生活圏に存在する菌であるから。
  • 気管支が弱く、そのために治りにくい素地を持っている方が多いから。
  • 治療薬との付き合いも長く、治療には根気がいるから。

なぜこのような病気になるかといえば、元々『肺や気管支が弱い』によることが圧倒的に多く、私はなぜその病気になるか?というアプローチから行っております

下記に示しますように、副鼻腔炎やリウマチなどの膠原病といわれる病気、果ては炎症性腸疾患というおなかの病気なども影響して、気管支が弱ることがあります。そして弱った気管支には菌がつきやすくなるのです。生活環境の調整も必要になります。

非結核性抗酸菌症に関する診療の流れ

呼吸が苦しくてお困りの方

呼吸が苦しい…。つらい症状ですよね。でも酸素を見てみる…下がっていない。こういうような経験をされた方もいらっしゃると思います。
患者さんの訴えを医学用語に変換することが私たちの仕事の一つでもあるのですが、呼吸が苦しいという症状を私は3つの大きな区分に分けています。

  • 酸素が低い:酸素が足りなくて苦しいパターンです。SpO2が低いことが多く、肺炎や肺気腫などの原因によることがあります。
  • 脈拍が早い:脈が速すぎても呼吸が苦しいと感じる人もいらっしゃいます。このようなケースは心臓に問題がないか、実際はどんな時に脈が速くなるかなどを含めてお話を伺い、必要に応じ循環器科へご紹介を検討しておりますが、生活様式を注意するだけで解決するケースもあります
  • 苦しいと感じている状態:病院に来る方の多くは「自分はどんな病気なんだろう…。」と不安でならない方もいらっしゃると思います。そのような不安などの心理面がそのような苦しさとして出現しているケースもあります。

主なものが上記であるだけで、違った原因もあり得ます。
まずはお話を伺ったうえで、どのような原因があるのか探っていきます。

胸痛でお困りの方

胸痛は呼吸器科でご相談にいらっしゃる方もおられますが、この症状で受診を検討していただくことになるのは呼吸器科の他、循環器科、整形外科、皮膚科になります。

胸痛はなぜ起こるのかというと、

  • 胸郭(肺や心臓などを取り囲む、肋骨や筋肉などの組織で囲まれた部分)の不具合。病名としては肺炎や胸膜炎、肋骨骨折など。
  • 心臓の不具合によるもので狭心症など。
  • 皮膚表面の問題で帯状疱疹によるもの。

肺炎が痛みを来すかは、どこの部位に肺炎を起こしたかによります。そして なぜ痛みが起こるかは痛みの場所、出現の仕方、性状、持続時間、ひどくなり方などにより大まかに推定できます。

まずは問診により原因を推定し、必要な検査を講じるとともに、治療と緊急時の対応などの指導を行っていきます。


腹痛でお困りの方

お腹には胃や十二指腸、小腸、大腸などの消化管から、肝臓・胆のう・脾臓・膵臓・腎臓・膀胱・前立腺・子宮・卵巣など多くの臓器および血管やリンパがある部分になります。臓器が多いだけに、ある程度対象を絞り込んで検査しないときりがありません

私は救急外来で腹痛の方をよく見させていただきましたが、ポイントとしては

  • 痛みの始まり方。
  • 性状。
  • 腹部に大きな炎症を示唆する所見があるか。

の3点を重視して診療しています。お腹が痛いといっても、胃腸炎のように思われることもあれば、大動脈解離のような怖い病気のこともあります。①~③の点を聞けば次の一手が大まかに推定できることが多いので、それに応じ追加検査と治療、緊急時対応についてご説明させていただきます。


また初期は胃腸炎に見えた腹痛であるように思えても、あとから盲腸(医学的には虫垂炎といいます)だった~ということも稀ではありません。腹痛に関してはどう変化していくか、その時間経過を意識することも大切なことだと考えています。

めまいでお困りの方

めまいについては耳鼻科に行かれる方も多いですし、耳鼻科の先生に診ていただくことも多いと思いますが、意外と内科疾患も関わりがあります。

めまいにおける診療のポイントとしているのは以下の2点です。

  • めまいの起こったシチュエーション、継続の有無。
  • 耳鳴りや難聴があるかどうか。

特に重視するのは①です。内科的にめまいでどうしても評価したいのは脳梗塞です。全ての脳梗塞がそうだとは言えませんが、脳梗塞はめまいがどんな状況でも続く傾向があります。ここにめまいの強さは正直無関係なイメージです。

怪しいと考えましたら、基本的には神経所見を確認したうえで、必要に応じ当日MRIを施行頂ける脳神経内科さんへご紹介も検討しております。

各種予防接種

  • インフルエンザ など

院内設備
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電子カルテ
カルテの出し入れが不要で処方箋・会計など待ち時間が大幅に短縮されます。
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検査の結果やレントゲンなどの画像をすぐに診察室の画面で見ながら説明を聞くことができます。
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